1998.2.26

■「ペンタゴンの陰謀」 出版

★著者は、戦後に米国で開発された画期的軍事技術のほとんどは、自分がロズウェル墜落UFOの資料を分析し、それを秘かに軍事関連企業に流したことによって産み出された、と述べる。しかし科学技術史を調べれば、それらの技術が「突然、空から降ってきた」ようなものではないことが分かると思う。
 「驚愕の事実」という触れ込みだが、私には内容に新奇性がほとんどないことの方が驚きだった。UFOに関心のある人ならば既に知っていることばかりで、この本からは良くも悪くも目新しい物が何も見つけられず、資料的価値が少ない。私は、自分の自慢の経歴を流行のロズウェルUFOストーリーで装飾した、UFO好きな元米軍技術情報将校が老後の趣味で書いた自伝的小説ではないかと考える。小説であれば問題はないが、書店では題名のせいか、国際政治ノンフィクションのコーナーに置かれていた。


1998.2.8

■高次元 1998年2月号 発行